近代プロセス株式会社

スキャメラ

カメラを超える高精細 スキャナーの常識を覆す立体感

(高付加価値)

抜群の質感再現性により、印刷・デザインの価値を高める

(人の感性への訴求)

思わず触れたくなる印刷・デザイン

弊社ではこの度高精細マルチアングルスキャナー(スキャメラ)を導入いたしました。この撮影技術は従来のカメラ撮影では不可能とされた、細かい凹凸や陰影等、質感をリアルに表現することが可能となりました。絵画、古地図、大判図面、建材、生地等各種素材の撮影にこのスキャニング技術をご利用いただければと思っています。又、スキャニング後の色補正確認においても当社が50年余り研鑽してきたデジタル製版技術がお役に立てると考えています。テスト用のご依頼、ご質問、資料請求(サンプル)等承っていますのでよろしくお願いいたします。

Scamera-face
SCAMERA-FACE 仕様
光学解像度1,090dpi
出力解像度200~1,600dpi
出力グレースケール:8bit
 カラーRGB:8bit・16bit
光源白色LED光源
スキャン方式ヘッド2軸移動方式
読取ヘッド傾斜角度0~20度
読取有効サイズ1,300 x 1,000mm
原稿厚・重量厚さ20cm・重さ60kg
被写界深度最大30mm

※ スキャメラ・SCAMERAはニューリー株式会社の登録商標です。

最新型スキャメラは『スピード・画質・被写界深度』全てにおいて従来機を凌駕しています。
さらに、弊社オリジナルのカスタマイズを行うことにより原稿サイズもA0サイズまで撮影可能になりました。 これによりジークレー版画やポスターの復刻、古地図のアーカイブなど多種に渡ってスキャニングが可能になり大きな原稿でお困りのお客様への対応が可能になりました。

特徴

  • 大きな原稿でも隅々までシャープにピントが合う。
  • 影まで正確に捉えることで得られる素材感。
  • 大きな原稿でも歪みが少ない。
  • 上面タイプの非接触撮影。
スキャニングの工程
スライド式テーブル
大きな原稿に対応する為のスライド式テーブル

これにより最大700x1000を前後スライドさせることで、原稿の水平移動を可能になり2回に分けて撮影したのち専用ソフトで合成することで最大1300x1000の原稿を撮影することが可能です。

簡易バキューム
簡易バキューム

盤面を加工することで簡易バキューム機能を追加これにより、若干カールした原稿もテープで固定などせず撮影でき原稿を傷める可能性を減少させます。

ライティング
ライティング

白色LED光源が左に2灯・右に1灯装備され7パターンの光源設定とカメラ角度の変更で幅広い陰影を再現します。

最大約3cmの被写界深度の秘密

従来機(SCAMER-A1)は標準レンズを使用しているため被写界深度が5mmと凹凸の大きなものには不向きでしたが、新型機(SCAMER-FACE)ではテレセントリックレンズを使用し、フォーカスを変更することで約3cmまでピントを合わせたスキャニングが可能になりました。

■ レンズによる違い

例えば下図のような物を撮影したとします。

【従来レンズ】
  • 中心から離れるほど歪みが生じる
  • 被写体とレンズの距離によって被写体の大きさに変化が生じる
【テレセントリックレンズ】
  • 歪みが生じない
  • 被写体とレンズの距離によって被写体の大きさは変化しない
■ 被写界深度の深いものの撮影方法

新型機(SCAMER-FACE)ではこのテレセントリックレンズを使用することでフォーカスを三度変更しながら同じ位置をスキャニングし合成するので3cmもの深度にピントを合わせたスキャニングが可能になりました。

いろいろな素材をスキャニング

※ クリックすると大きな画像が表示されます

絵画 錦絵 ちぎり絵 きり絵
くるみ絵 すだれ くるみ絵 ポスター(大判) 古地図(大判)
刺繍 布地 カーペット レース編
ベニヤ板 木材 建材(外壁) 建材(石)
牛革 お弁当 お菓子 パン
いちご りんご・でこぽん 油絵 日本画(額付き)
薬・腕時計 スニーカー リュック 作業着
ドリル 基盤 キーボード

なぜ、立体的に見えるの?

1. 多焦点でのデータ化(通常のカメラとスキャメラの違い)

通常、油絵等の厚みのあるものをデータ化する際は、カメラで撮影します。この場合、焦点は単一でピントは全体像で合う形になり、細部はボヤッとした感じになります。一方、スキャメラの場合は、カメラを油絵に近接して15mm幅ぐらいで移動しながら撮影(スキャニング)するため、隅々にまでピントが合います。いわば、油絵の細部に分けて何回もカメラで撮影し、完璧に合成したようなものです。人間の目も単一の焦点ですが、細部を見る時は、自由に見る場所に焦点を合わせられるので、スキャメラと同様に見えるのです。

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2. 陰影の効果的な利用(深度の調整)

目の前にある缶など、背景との凹凸(段差)が大きいものは左右の眼の像の違いから、人は立体を感じ取ります。しかし油絵のタッチや卓上のクリップなどの凹凸の小さいものは、左右の像の違いは、ほとんどありません。ではどうして人は実物を立体に感じるのでしょう?それは、陰影によるものなのです。スキャメラは、被写体に深度を持たせることより、小さな凹凸でも強調して陰影をつけることが出来ます。この深度は調整できるので、違和感のない形で、自然に表現することも可能です。